会社を売ったのに、個人保証が外れないことはありますか?

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  • 公開日2026年10月13日
会社を売ったのに、個人保証が外れないことはありますか?
短い答え野﨑が答えます

あります。会社を売っても、社長の個人保証は自動では外れません。保証は社長個人と銀行の契約なので、外す時期と方法を契約の前に決め、契約書に期限を切って書いておくことが大切です。

  • いちばん安全なのは、売る前に銀行と交渉して外しておくこと
  • 売ったあとに外す形は、外す主導権が買い手にあるので注意
  • 契約書には「速やかに」ではなく、具体的な期限を書く

「売れば保証も外れる」は誤解

会社を売れば借金は買い手が引き継ぐから、保証も自動で外れる。そう説明を受けたり、思い込んだりしている社長は少なくありません。でも、借金は会社のもの、保証は社長個人と銀行の約束です。会社の持ち主が変わっても、保証の契約はそのまま残ります。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

借入れが残っていても、個人保証がついていても、会社は売れます。ただ、会社を売ったのに保証がついたままでは、怖くて夜も眠れませんよね。そうならないように、外すタイミングと契約の書き方を押さえておくことが大事です。

動画で見る会社売却で個人保証だけが残る最悪パターン|保証解除の手順【教えて野﨑さん】

▶ 1:58 から再生されます

外す時期は3つ。いちばん危ないのは「売ったあと」

外す時期 やり方 注意したいこと
売る前に外す やり方銀行と交渉し、保証を外してから売る 注意したいこといちばん安全。ただ数か月〜1年以上かかることもある
売るのと同時に外す やり方売り手・買い手・銀行の三者で調整する 注意したいこと事前の準備がかなり必要
売ったあとに外す やり方買い手が銀行と交渉して外す 注意したいこと外すのは買い手。売り手は手を出せない

売ったあとに外す形では、保証が外れるかどうかは、買い手の信用力、買い手と銀行の関係、そして買い手が本当に動くかどうかにかかっています。最悪の場合、売った直後に買い手の経営が悪化すると、保証は外れないまま、銀行から社長に返済を求められることもあり得ます。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

銀行は、社長の保証がなくてもこの会社は返済できる、と判断できれば保証を外します。会社と社長個人のお金がきちんと分かれていること、財務がしっかりしていること、銀行に正しく情報を開示していること。この3つがそろうと、外してもらいやすくなります。

動画で見る会社売却で個人保証だけが残る最悪パターン|保証解除の手順【教えて野﨑さん】

▶ 8:06 から再生されます

売ったあとに外す場合は、契約書に書いておく

譲渡契約書に書いておきたいこと

  • 保証を外す期限「譲渡後速やかに」ではなく、「2か月以内」のように具体的な期限を書く。
  • 買い手の協力義務買い手が積極的に銀行と交渉する義務を明記する。
  • 守られなかったときの損害賠償期限までに外れなかった場合の扱いを決めておく。
  • 外れたときの通知保証が外れたら、売り手が確認できるよう書面で知らせてもらう。
  • 保証が残っている間の制限保証が残っている間は、買い手が勝手に追加の借入れなどをしないよう、事前の同意を求める。
野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

最近相談をいただいた案件で、保証の解除が「買い手ができる範囲で努力する」という書き方になっていた契約書がありました。これでは、外れなくても文句が言えません。指摘して修正していただいたうえで、成約されています。

動画で見るM&A仲介任せはNG|経営者が見落とす最終契約書の盲点【M&Aジャーニー】

▶ 2:35 から再生されます

保証を残さないための3つの原則

原則 1

売る前に確認する

どんな保証が残っているかを確かめる。できれば売る前に外しておく。

原則 2

契約書に明記する

外す時期と方法、守られなかったときの扱いを書く。

原則 3

期限を切る

「速やかに」ではなく、具体的な期限を決める。

※契約内容や法律・税金の扱いは、弁護士や税理士などの専門家と確認しながら進めてください。

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SECOND OPINION

今の進め方でいいのか、
第三者の目で確かめられます

すでにアドバイザーと話が進んでいる段階でも、売ると決めていない段階でも、ご相談いただけます。今の進め方で良ければ「そのままで大丈夫です」とお伝えします。初回のご相談は無償です。

野﨑繁裕

WRITER

野﨑 繁裕

株式会社M&Aスタジオ 代表取締役CEO/中小企業診断士

滋賀銀行に2003年入行。法人融資を経て2014年から本部でM&Aアドバイザリーに従事し、2015年からの日本M&Aセンターへの出向を含む8年間で49件のM&A成約に関与。2022年よりM&Aスタジオ代表。著書『M&Aはアドバイザー選びが9割!』。YouTube「M&A STUDIO」でM&Aの実情を発信中。代表メッセージを読む

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