譲渡価格6,000万円で成功報酬2,000万円と言われました。妥当でしょうか?

  • カテゴリ解説記事
  • 公開日2026年10月14日
譲渡価格6,000万円で成功報酬2,000万円と言われました。妥当でしょうか?
短い答え野﨑が答えます

譲渡価格に対して3割を超える手数料なので、高めの水準だと思います。ただ、それだけで良い悪いは決められません。まず、6,000万円という見込みが正しいか、手数料と税金を引いて手元にいくら残るかを確かめ、ほかのアドバイザーとも比べてから決めるのがおすすめです。

  • 見込みの譲渡価格そのものが正しいかを確かめる
  • 手数料と税金を引いたあと、手元にいくら残るかで考える
  • 最低報酬の水準は会社によって違う。比べてから決める

6,000万円で2,000万円は、高めの水準

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

そういう会社もあると思います。でも、ちょっと高いですよね。そもそも、見込みの売却価格の6,000万円が正しいのかどうかも分からないじゃないですか。

ただ、借入が多くて、売れれば個人保証も外れる、業績も少し厳しい、という状況なら、それもありかもしれません。今の情報だけで、ダメだと決めつけることはできないと思います。

動画で見るM&Aの成功報酬と譲渡価格の適切な金額感【教えて野﨑さん】

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確かめること 見るポイント
見込みの譲渡価格 見るポイント6,000万円という見込みに根拠があるか
手数料の決まり方 見るポイント最低報酬なのか、料率で計算した結果なのか
手元に残る金額 見るポイント手数料と税金を引いたあと、いくら残るか
ほかの選択肢 見るポイント最低報酬が低い相談先や、ほかの進め方はないか

大事なのは、手元にいくら残るか

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

経営者からすると、税金とか手数料とかは、ある意味どうでもいいんです。大事なのは、これをやったあとに、自分の手元に何が残るのか。そこだけじゃないですか。

私が銀行にいたころ、部下に任せていた案件で、最初に「いくらで売れて、手数料と税金がこれだけかかって、手元にこれだけ残る」という話をきちんとすり合わせていなかったことがありました。いざ買い手が見つかったときに、社長が「こんな金額で売るわけがない」と怒られて、話はなくなりました。私の管理不足です。

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※個別のケースです。どの会社でも同じ結果になるわけではありません。

それでも売る、という判断もある

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

譲渡価格5,000万円で手数料2,000万円、という案件は何回もありました。後継者がいなくて、会社もそれほど儲かっていなくて、年齢も75歳というような状況なら、それでも売ったほうが社長にとっていいケースもあるんです。

一方で、売れる価格が小さい会社ほど、最低報酬の重さが目立ちます。最低報酬は会社によって、2,000万円、2,500万円、1,000万円前後とさまざまです。売れる価格が小さい会社ほど、最低報酬が低い相談先と比べてみる価値があります。

動画で見るM&A仲介手数料|レーマン方式と最低成功報酬の決まり方【教えて野﨑さん】

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※着手金や手数料の水準は、2026年時点の野﨑の説明にもとづく目安です。会社によって異なるため、契約前に書面で確認してください。

Q&A最低報酬2,000万円と言われました。小さな会社には重すぎませんか?

比べてから決める

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

アドバイザーとの付き合いは、長ければ2年くらいになります。一概に、譲渡価格に対して手数料が高いから悪い、とは思いません。ただ、それが本当に自分にとって適切なのかは、ほかのアドバイザーの話も聞いて、比べる中で確かめてほしいと思います。

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野﨑繁裕

WRITER

野﨑 繁裕

株式会社M&Aスタジオ 代表取締役CEO/中小企業診断士

滋賀銀行に2003年入行。法人融資を経て2014年から本部でM&Aアドバイザリーに従事し、2015年からの日本M&Aセンターへの出向を含む8年間で49件のM&A成約に関与。2022年よりM&Aスタジオ代表。著書『M&Aはアドバイザー選びが9割!』。YouTube「M&A STUDIO」でM&Aの実情を発信中。代表メッセージを読む

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