銀行との契約で出てくる「バンクロック」とは何ですか?付いていたらどうすればいいですか?

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  • 公開日2026年10月14日
銀行との契約で出てくる「バンクロック」とは何ですか?付いていたらどうすればいいですか?
短い答え野﨑が答えます

バンクロックは、銀行と専門の仲介会社が一緒に売りのアドバイザーを引き受けたとき、一定の期間、銀行だけが買い手を探す取り決めです。期間は3か月ほどが多く、契約書に書かれないこともあります。全国から広く買い手を探してほしいなら、「バンクロックは付いていますか」と聞いてみてください。

  • バンクロック中は、仲介会社のネットワークで買い手を探さない
  • 銀行の地域の情報網が生きる場面もあるので、一概に悪いとは言えない
  • 知ったうえで選ぶことが大事。広く探してほしいなら外してもらう

バンクロックとは

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

たとえば、専門の仲介会社と銀行が、ある会社の売りのアドバイザーを一緒に引き受けるとします。買い手を探す方法は、銀行が探すか、仲介会社が探すかの2つです。

銀行からすれば、自分のところで買い手まで見つけたほうが、売り手と買い手の両方から手数料が入ります。そこで、一定の期間、仲介会社が買い手を探すのを止めておく。これがバンクロックです。業界の慣習で、契約書には書かれていないことも多いと思います。

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期間は3か月ほどが多いようです。野﨑自身も銀行時代、お客さんにわざわざ説明していなかったと話しています。知らないまま契約している社長が多いのが実情です。

一概に悪いとは言えない

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

バンクロックを頭から否定しているわけではありません。地方銀行は、地元の地域ではすごい情報網を持っています。地域によっては、銀行のほうが相手を見つける力が高い可能性もあると思います。

業績が少し厳しい会社なら、銀行が見つけてきた買い手のほうが融資をつけやすい、というケースもあります。一方で、引く手あまたの会社なら、バンクロックを付ける意味はあまりありません。

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状況 考え方
全国から広く買い手を探してほしい 考え方仲介会社と組んだ意味が薄れるので、外してもらう
銀行の取引先の中で探してほしい 考え方納得したうえなら、付いていても問題はない
業績が厳しい・融資が必要 考え方銀行が見つけた相手のほうが、進めやすいこともある

付いていたら、どうすればいいか

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

銀行と仲介会社が一緒に引き受けている場合は、「バンクロックは付いていますか」と聞いてみてください。全国規模で探してもらうことを期待して契約しているのに、バンクロックが付いていたら、思っていたサービスとは違いますよね。

お客さんが外してほしいと言っているのに、それでも付けろという上司は、さすがにいないと思います。

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いちばん良いのは、最初に分担を決めること

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

私がお勧めしたいのは、銀行と仲介会社の担当者の前で、社長がこう言うことです。「銀行さんが当たる先は、最初にリストを出してください。そのうえで、バンクロックはかけずに、仲介会社さんにも同時に買い手を探してもらってください」。

銀行の強みも、仲介会社のネットワークも両方生かせますし、社長が最初にそう言えば、バンクロックはかけにくいと思います。

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※契約内容や法律・税金の扱いは、弁護士や税理士などの専門家と確認しながら進めてください。

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野﨑繁裕

WRITER

野﨑 繁裕

株式会社M&Aスタジオ 代表取締役CEO/中小企業診断士

滋賀銀行に2003年入行。法人融資を経て2014年から本部でM&Aアドバイザリーに従事し、2015年からの日本M&Aセンターへの出向を含む8年間で49件のM&A成約に関与。2022年よりM&Aスタジオ代表。著書『M&Aはアドバイザー選びが9割!』。YouTube「M&A STUDIO」でM&Aの実情を発信中。代表メッセージを読む

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