最低報酬2,000万円と言われました。小さな会社には重すぎませんか?

  • カテゴリ解説記事
  • 公開日2026年10月13日
最低報酬2,000万円と言われました。小さな会社には重すぎませんか?
短い答え野﨑が答えます

譲渡価格によっては、重くなります。譲渡価格1億円で最低報酬2,000万円なら、手数料は譲渡価格の2割にあたります。規模が小さい会社ほど、最低報酬の水準が合う相談先を選ぶことが大切です。

  • 最低報酬は「いくらで売れても最低これだけはいただく」という下限
  • 業界では2,000万〜2,500万円ほどが多いが、1,000万円や500万円のところもある
  • 仕事を分けて頼む方法もある

最低報酬とは、手数料の下限のこと

最低報酬は、譲渡価格がいくらでも、最低これだけは払ってもらうという手数料の下限です。たとえば譲渡価格1億円なら、料率5%で計算すると500万円ですが、最低報酬が2,000万円に設定されていれば、払うのは2,000万円になります。

業界では2,000万〜2,500万円ほどに設定されていることが多く、会社によっては1,000万円や500万円のところもあります。

※料率・最低報酬・着手金などの水準は、会社や時期によって異なります(記事内の数字は2026年時点の動画での説明にもとづく目安です)。契約前に必ず各社の書面で確認してください。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

最低報酬が2,000万円の会社と2,500万円の会社で何が違うのかと聞かれたら、私は大きな違いはないと思っています。ほとんどはその会社の都合です。

注意してほしいのは、譲渡価格が5,000万〜2億円ほどの規模の会社です。1億円の案件で売り手と買い手の両方から2,000万円ずつ受け取るとすると、取引全体で4,000万円。それだけ話はまとまりにくくなります。

動画で見るM&A仲介手数料|レーマン方式と最低成功報酬の決まり方【教えて野﨑さん】

▶ 10:51 から再生されます

手元に残るお金で比べてみる

手数料の違いは、会社を売ったあとに社長の手元に残るお金に直接響きます。譲渡価格1億円で手数料が2,000万円か500万円かでは、手元に残る金額に1,500万円の差が出ます。そこから税金も引かれることを考えると、小さな会社ほど、手数料の水準は無視できないことが分かると思います。

小さな会社は、仕事を分けて頼む方法もある

仲介会社は、会社の評価、資料づくり、買い手探し、交渉、契約までをひとまとめで引き受けます。この仕事を分けて考えると、会社の評価は会計士に、契約書の確認は弁護士に、全体の取りまとめはフリーのアドバイザーに、というように頼むこともできます。規模によっては、数百万円ほどで進められる場合もあります。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

上場している仲介会社には収益の目標があるので、手数料を下げにくい事情があります。一方で、個人でやっているアドバイザーには、1件500万円でも丁寧に受けてくれる人もいます。会社の規模に合う相談先を選ぶことが大切だと思います。

動画で見るM&Aの仲介手数料2,000万円は高すぎ? もっと安く抑える方法【教えて野﨑さん】

▶ 13:22 から再生されます
Q&A売却額が数千万〜1億円の小さな会社は、どこに頼めば手数料を抑えられますか?GUIDEM&A仲介の手数料はどう決まる?|着手金・レーマン方式・最低報酬と、契約前に確かめたい条件

ADVISOR SELECTION

手数料の見積もり、
第三者の目で比べられます

複数の見積もりの見比べ方が分からない、今の条件が妥当か確かめたい、という段階からご相談いただけます。会社の規模に合う相談先もご紹介できます。初回のご相談は無償です。

野﨑繁裕

WRITER

野﨑 繁裕

株式会社M&Aスタジオ 代表取締役CEO/中小企業診断士

滋賀銀行に2003年入行。法人融資を経て2014年から本部でM&Aアドバイザリーに従事し、2015年からの日本M&Aセンターへの出向を含む8年間で49件のM&A成約に関与。2022年よりM&Aスタジオ代表。著書『M&Aはアドバイザー選びが9割!』。YouTube「M&A STUDIO」でM&Aの実情を発信中。代表メッセージを読む

関連する記事