会社の評価額を下げてしまうのは、どんなことですか?
野﨑の経験で特に大きいのは、粉飾決算と、帳簿にない負債(簿外債務)や、将来払うことになるかもしれない債務(偶発債務)です。粉飾は評価額を下げるだけでなく、買い手の信頼を失い、話そのものがなくなることもあります。簿外債務や偶発債務は、契約書で売り手が保証する形にして成約できる場合もありますが、条件は厳しくなりがちです。社長自身が気づいていないことも多いので、売る前に外の目で一度点検しておくと安心です。
- 粉飾決算は、評価額だけでなく買い手の信頼も失う
- 未払いの残業代などの簿外債務は、買収監査で見つかることがある
- 債務保証などの偶発債務も、買い手にとってはリスクになる
- 社長自身では気づかないことも多い。外の目で早めに点検を
売る前に、マイナスの要素を減らしておきたい
会社を売るかもしれないと考え始めると、「何がマイナスに見られるのか」「直せるものは今のうちに直しておきたい」と気になってくるものです。野﨑が実際に見てきた事例から、会社の評価を下げてしまう代表的な要素を整理します。
一番大きいのは、粉飾決算
ある案件では、在庫(棚卸資産)の中に、実際には使えない不要なものが1億円ほど含まれていました。通常は最初にしっかり情報をいただいて整理するのですが、スケジュールの厳しい案件で、その確認が甘いまま買収監査に進んでしまったそうです。
買収前は一定の株価がついていたのですが、1億円の不良資産が見つかったので、当然評価額は下がります。しかも数年にわたって粉飾していたので、実態の収益も下がる。そもそも実態収益という考え方自体が正しくないんじゃないか、と買い手が思ってしまって、ブレイク(破談)です。
ごまかすような会社は、買いたくないですよね。公正な会計処理をしている会社のほうが、やはり売れやすいです。
動画で見る会社の評価を下げてしまう要素【教えて野﨑さん】
▶ 0:30 から再生されます※個別のケースです。どの会社でも同じ結果になるわけではありません。
Q&A決算書に粉飾があると、会社は売れなくなりますか?帳簿にない負債や、将来の債務にも注意
もう一つが、決算書には載っていない負債です。たとえば、未払いの残業代が買収監査で見つかることがあります。ほかの会社の借入れを保証している場合も、もしその会社が払えなくなれば、肩代わりする可能性が出てきます。
| 要素 | どんなものか | 買い手から見ると |
|---|---|---|
| 簿外債務 | どんなものか帳簿に載っていない負債。未払いの残業代など | 買い手から見ると買ったあとに支払いが出てくるかもしれない |
| 偶発債務 | どんなものか今は負債ではないが、将来払うことになるかもしれないもの。債務保証など | 買い手から見ると起きたときに会社の負債になる |
簿外債務が実際に表に出てきたときは、売り手が買い手に保証する、という形で契約書をまとめて成約した事案はありました。ただ、そういう会社を見たときに、自分では認識していない負債があるかもしれない、債務保証をしているかもしれない、というのは、買い手からしたら嫌ですよね。企業価値の評価を下げますし、話をまとめるうえでもハードルになります。
動画で見る会社の評価を下げてしまう要素【教えて野﨑さん】
▶ 1:33 から再生されます※契約内容や法律・税金の扱いは、弁護士や税理士などの専門家と確認しながら進めてください。
Q&A買収監査(デューデリジェンス)では、何を調べられるのですか?社長自身では、気づきにくい
こうした要素は、社長が意図して隠しているとは限りません。長く経営していると当たり前になっていて、外から見ると問題になる、ということもよくあります。
外の目で見てもらって初めて気づくことって多いんですよ。経営者は、どこまでいっても自分の主観でしか見られないですから。早めに相談してもらって、それに気づくだけでも、場合によっては何千万円という価値が出ることがあります。
動画で見る会社の評価を下げてしまう要素【教えて野﨑さん】
▶ 3:34 から再生されます売る前に点検しておきたいこと
- 在庫や資産の中身使えない在庫や、実態のない資産が残っていないか
- 会計処理利益を良く見せるための処理をしていないか
- 未払いのもの残業代など、払うべきものが残っていないか
- 保証や約束ほかの会社の借入れの保証など、表に出ていない約束がないか
見つかったものは、売る前に整理できることもあります。売る場合にも、売らない場合にも、会社の中身を正しく把握しておくことは経営の助けになります。
Q&A利益が出ているのに、株価算定で「実態は赤字」と言われました。なぜですか?Q&A売る前に、売り手側で先に財務の調査(DD)をしておくと何が変わりますか?GUIDE会社の価値はどう決まる?|株価の決まり方と、売る前から企業価値を高めるためにできることFIRST STEP
売るか決めていなくても、
会社の今の価値を確かめられます
値段だけ知りたい、という段階でも構いません。今の価値を知ったうえで、売る・売らない・伸ばしてから考える、どれを選ぶかは社長の自由です。初回のご相談は無償です。
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