調印式の直前に、やっぱり売るのをやめたくなりました。撤回できますか?

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  • 公開日2026年10月14日
調印式の直前に、やっぱり売るのをやめたくなりました。撤回できますか?
短い答え野﨑が答えます

最終契約を結ぶまでは、契約しないと決める権利は売り手の社長にあります。調印の直前に迷うのは、実はよくあることです。長年経営してきた会社を手放すのは人生の大きな変化なので、不安になるのは自然なこと。迷ったときは、そもそもなぜ会社を売ると決めたのか、という最初の目的に立ち返って考えてみてください。そのうえでやめると決めるのも、進めると決めるのも、社長の自由です。

  • 最終契約の前までは、売り手に「契約しない」権利がある
  • 調印直前に迷う社長は、実は多い
  • 変化への不安から気持ちが揺れるのは自然なこと
  • 迷ったら、なぜ売るのかという目的に立ち返る

最終契約の前までは、やめる権利がある

基本合意を結び、買収監査も終わり、最終契約書の調整も済んだ。明日は調印式。そんなタイミングで、急に「やっぱりやめたい」という気持ちになる社長がいます。ここまで進めたのに、今さらやめられるのだろうか。そう不安になる方も多いと思います。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

基本合意契約を締結して、その後買収監査を受けることになりますが、最終契約の前までは、契約をしないという権利が売り手側にあります。このことはしっかりと覚えておいていただきたいと思います。

動画で見るM&Aは直前に撤回できる?調印前日の迷いと後悔しない決断術【M&Aを漫画で解説】

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ただし、やめる場合は、基本合意で取り決めた内容や、そこまでにかかった費用の扱いなどを確認しておく必要があります。相手にも時間と費用をかけてもらっているので、できるだけ早く、誠実に伝えることが大切です。

※契約内容や法律・税金の扱いは、弁護士や税理士などの専門家と確認しながら進めてください。

Q&A基本合意契約には、どんな拘束力がありますか?

直前に迷うのは「マリッジブルー」のようなもの

野﨑の漫画動画には、調印式の前日に「やっぱりやめにしよう」と言い出す社長が登場します。理由を聞いてみると、相手に不満があるわけではなく、頭では分かっていても、会社を手放す寂しさで気持ちが揺れていたのでした。

※漫画は、野﨑の経験をもとに再構成したフィクションです。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

これはいわゆるマリッジブルーというやつですね。人は基本的に変化を嫌う生き物ですし、まして長年経営してきた会社を手放すという意思決定は、人生にとてつもない変化を加えることになります。その不安から、直前に取引をやめようかという気持ちになる売り手の社長は、結構多いように思います。

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野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

契約直前の問い合わせは、結構多い印象を持っています。決済したら元に戻せないですから、やはり不安なのかなと思いますね。

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迷ったら、なぜ売るのかに立ち返る

気持ちが揺れたときは、最初に売ると決めたときの理由をもう一度確かめてみてください。後継者がいない、自分に何かあったときに会社が立ち行かなくなる、相手と組めば会社がもっと伸びる。そうした理由が今も変わっていなければ、迷いは一時的なものかもしれません。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

意思決定のプロセスに合理性があれば、その判断の原点に立ち返って考え直すと、やはり想定どおり進めましょう、となることが、いろいろご相談をいただく中でも多いように思います。最後に迷ったときは、なぜ会社を売るのかという根本的な目的に立ち返って考えると、判断を誤ることはないと思います。

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迷ったときに確かめたいこと

  • 売ると決めた理由最初に売ろうと思った理由は、今も変わっていないか
  • 迷いの中身相手や条件への不満なのか、手放す寂しさなのか
  • やめた場合の会社後継者や今後の経営の見通しはあるか
  • 相談できる相手利害関係のない第三者に、気持ちを話せているか
Q&A業績は好調なのに、経営に疲れました。この気持ちで売却を考えてもいいのでしょうか?Q&AM&Aを途中でやめたら、後悔することはありますか?GUIDE会社を売ることを、社員や家族にどう伝える?|迷う社長の気持ちと、打ち明ける順番

FIRST STEP

誰にも言えないことから、
まず話してみませんか

売るかどうか決めていなくても、家族にまだ話していなくても構いません。誰に、いつ、どう伝えるかも含めて、社長の状況に合わせて一緒に整理します。初回のご相談は無償です。

野﨑繁裕

WRITER

野﨑 繁裕

株式会社M&Aスタジオ 代表取締役CEO/中小企業診断士

滋賀銀行に2003年入行。法人融資を経て2014年から本部でM&Aアドバイザリーに従事し、2015年からの日本M&Aセンターへの出向を含む8年間で49件のM&A成約に関与。2022年よりM&Aスタジオ代表。著書『M&Aはアドバイザー選びが9割!』。YouTube「M&A STUDIO」でM&Aの実情を発信中。代表メッセージを読む

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