売却したあと、社長はどれくらい会社に残ればいいですか?

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  • 公開日2026年10月14日
売却したあと、社長はどれくらい会社に残ればいいですか?
短い答え野﨑が答えます

売ったあと社長がどれくらい残るかは、買い手との話し合いで決まり、決まった正解はありません。野﨑の動画で紹介している例でも、1年、2年、会長として3年ほどと、さまざまです。大切なのは期間の長さより、引き継ぎのゴールと時間軸を買い手と共有しておくこと。社長がいなくても会社が回るケースや、社長が抜けたほうが社員が生き生き働くケースもあるので、長く残ればいいとは限りません。

  • 残る期間は、買い手との話し合いで決まる
  • 動画の例では、1年から3年ほどとさまざま
  • 長く残ればいい、とは限らない
  • 引き継ぎのゴールと時間軸を、買い手と共有する

残る期間は、会社ごとに違う

会社を売ったあと、社長はすぐに離れるのか、しばらく残るのか。これは売る前から気になるところです。実際には、引き継ぎのために顧問や会長、取締役といった立場でしばらく残ることが多く、その期間や立場は買い手との話し合いで決まります。

野﨑の動画に出てきた例を見ても、期間はさまざまです。漫画では、売った社長が会長として3年ほど残る話や、引き継ぎの顧問契約を1年にする話が出てきます。また、実際に会社を売った社長へのインタビューでは、買い手の希望で売却後も2年間は社長を続ける契約になっていました。

※残る期間や役職は、会社の状況や買い手の方針、契約の内容によって変わります。

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社長がいないほうが、会社が回ることもある

野﨑の漫画動画には、買い手の社長が「売り手の社長は若いし、5年くらい今まで通り経営を任せよう」と考える場面があります。これに対して、アドバイザーは「契約は1年でいい。そのあいだに引き継ぎを終えるつもりで、自社から人を送り込みましょう」と助言します。漫画は買い手側の話ですが、売り手の社長にとっても考えておきたい視点です。

※漫画は、野﨑の経験をもとに再構成したフィクションです。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

譲渡した会社でよく起こるのが、実は社長に求心力がなくて、売った瞬間に従業員が株主である買い手のほうを向いて仕事をやり出すケースです。社長がいなくても会社が回るというか、いないほうが従業員が生き生きと働く、というケースは案外見ることが多いですね。

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▶ 5:42 から再生されます

一方で、利益がしっかり出ていて、企業文化の個性が強い会社ほど、買い手は統合に苦労しやすいとも野﨑は話しています。社長が長く残ることが、会社にとって良い場合も、足かせになる場合もあるということです。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

譲渡会社が結構利益が出ていて、企業文化の個性が強いようなケースでは、買い手さんが統合作業に苦労されるケースは少なくないのではないかと思います。

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▶ 6:26 から再生されます

社長に依存していない会社は、引き継ぎやすい

どれくらい残る必要があるかは、会社が社長にどれくらい頼っているかによっても変わります。社長がいないと社員が動かない会社は、買い手にとって引き継ぎが大変です。逆に、仕組みで回っている会社は、社長が長く残らなくても引き継ぎやすくなります。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

私の意見を言うと、社長に依存している会社は、やはり譲り受けにくいと思っています。社長があまり会社に行かなくても利益が出ていくというのは、仕組み化を実現して、ある意味パブリックな会社をつくってこられたことの裏付けだと思います。社長がいないとみんな言うことを聞かない、という会社だったら、買い手は大変ですから。

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期間より、引き継ぎのゴールを共有する

残る期間を決めるときに大切なのは、年数そのものより、何をどこまで引き継げば終わりなのか、というゴールを買い手と共有しておくことです。買い手は社長に協力してもらいながらも、頼りきりにはならない。売り手の社長は、謙虚に引き継ぎを受けてもらう。その両方がそろうと、引き継ぎはうまく進みやすくなります。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

売り手の社長に対して、買い手側が決して高圧的にならず、譲り受けさせていただくという謙虚な姿勢で接していくことが大切です。一方で、買収を決めた時点で売り手の社長に頼りきりにしないシナリオを作って、時間軸を決め、統合作業のゴールを定めて取り組んでいくことも大事です。

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野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

これは売り手、買い手ともに言えることですが、非常に大きな大切な取引ですので、お互いに最悪を想定して、慎重に取引を進めていくことが大切ではないかと思います。

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▶ 7:27 から再生されます

残る期間を話し合うときに確かめたいこと

  • 引き継ぐ中身取引先、社員、技術、社内の決まりごとなど、何を引き継ぐか
  • 立場と報酬社長、会長、顧問など、どんな立場で、報酬はどうなるか
  • 買い手の体制買い手から引き継ぎの担当者が来るか
  • 自分の希望売ったあと、どれくらい関わりたいか、次に何をしたいか

※残る期間や役職は、会社の状況や買い手の方針、契約の内容によって変わります。

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FIRST STEP

誰にも言えないことから、
まず話してみませんか

売るかどうか決めていなくても、家族にまだ話していなくても構いません。誰に、いつ、どう伝えるかも含めて、社長の状況に合わせて一緒に整理します。初回のご相談は無償です。

野﨑繁裕

WRITER

野﨑 繁裕

株式会社M&Aスタジオ 代表取締役CEO/中小企業診断士

滋賀銀行に2003年入行。法人融資を経て2014年から本部でM&Aアドバイザリーに従事し、2015年からの日本M&Aセンターへの出向を含む8年間で49件のM&A成約に関与。2022年よりM&Aスタジオ代表。著書『M&Aはアドバイザー選びが9割!』。YouTube「M&A STUDIO」でM&Aの実情を発信中。代表メッセージを読む

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