会社を売ることが、社員や取引先に漏れないか不安です。情報はどう守られますか?

  • カテゴリ解説記事
  • 公開日2026年10月13日
会社を売ることが、社員や取引先に漏れないか不安です。情報はどう守られますか?
短い答え野﨑が答えます

情報は、主に3つの段階で守られます。打診する先を社長が選ぶ、社名を伏せた資料で関心を確かめる、秘密保持契約を結んでから詳しく伝える、の3つです。それでも、広く当たるほど情報が広がる心配は増えるので、どこまで当たるかはアドバイザーと相談して決めましょう。

  • 打診してほしくない先は、社長が外せる
  • 社名を伏せた資料でも、業界が狭いと特定されることがあるので注意
  • 秘密保持契約を結んだ相手にだけ、詳しい情報を渡す

情報を守る3つの段階

段階 1

打診する先を選ぶ

アドバイザーが打診先のリストをつくり、社長が「打診していい先」と「打診しないでほしい先」を選ぶ。許可しない先には、情報はそもそも届かない。

段階 2

社名を伏せた資料で関心を確かめる

「関西地方の運送業、売上10億円以上」のように、会社が特定できない資料で、買い手に関心があるかを確かめる。

段階 3

秘密保持契約を結んでから詳しく伝える

関心がある先とだけ、情報を外に漏らした場合の責任を定めた秘密保持契約を結び、社名や財務、取引先などを伝える。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

そもそも買う気がない先に深い情報を渡しても、売り手にはデメリットしかありません。だから、まず関心があるかを確かめてから、契約を結んで情報を出す。この流れで情報管理をしている会社が多いと思います。

動画で見るM&Aで危険な情報漏洩|情報管理に必須の3つのプロセス【M&Aを漫画で解説】

▶ 7:51 から再生されます

社名を伏せた資料でも、注意が要る

業界が狭いと、社名を伏せた資料でも、見る人が見ればどこの会社か分かってしまうことがあります。経験のあるアドバイザーなら、本当に特定されない書き方になっているかまで気をつけて資料をつくります。

動画で見るM&Aで危険な情報漏洩|情報管理に必須の3つのプロセス【M&Aを漫画で解説】

▶ 9:15 から再生されます

広く当たるか、絞って当たるか

当たり方 よいところ 気をつけたいこと
広く当たる よいところ買い手の候補が増え、良い条件を目指しやすい 気をつけたいこと多くの人が情報を見るので、広がる心配が増える
絞って当たる よいところ優先する10社ほどから当たるので、情報が広がりにくい 気をつけたいこと候補が少なく、比べにくくなることもある
野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

高く売りたいなら広く当たったほうがいい。でも、情報を出せば出すほど、広がる心配も高まる。ここは綱引きです。アドバイザーとよく相談して決めてください。

動画で見るゼロから分かる会社売却の基本の流れ【教えて野﨑さん】

▶ 3:45 から再生されます

社員に知られずに進めるために

検討の段階では、社員に知られないように進めるのが一般的です。買収監査も、規模の小さい会社なら休日を使って行うことがあります。社員への説明は、代金の決済が終わったあとが一般的です。

Q&A社員には、いつ、どの順番で伝えればいいですか?

※契約内容や法律・税金の扱いは、弁護士や税理士などの専門家と確認しながら進めてください。

COLUMNAI時代のM&Aアドバイザーの情報管理|会社の情報をAIに入れる前に、確かめておきたいことGUIDE会社売却の流れ|相談から引き継ぎまでのステップと、各段階で社長が気をつけたいこと

PROCESS

どの段階からでも、
進め方を一緒に確かめられます

これから相談先を決める段階でも、すでにアドバイザーと話が進んでいる段階でも構いません。会社の状況と目的に合う進め方とアドバイザーを、一緒に整理します。ご相談から選定までの費用はいただきません。

野﨑繁裕

WRITER

野﨑 繁裕

株式会社M&Aスタジオ 代表取締役CEO/中小企業診断士

滋賀銀行に2003年入行。法人融資を経て2014年から本部でM&Aアドバイザリーに従事し、2015年からの日本M&Aセンターへの出向を含む8年間で49件のM&A成約に関与。2022年よりM&Aスタジオ代表。著書『M&Aはアドバイザー選びが9割!』。YouTube「M&A STUDIO」でM&Aの実情を発信中。代表メッセージを読む

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