買い手の候補はどう選ばれますか?上場企業に売れば安心ですか?
買い手の候補は、アドバイザーがリスト(多いと50社ほど)をつくり、社長が1社ずつ「打診してよいか」を決めて選ばれます。上場企業かどうかのイメージで決めるよりも、複数の候補が示す条件と、相手の考え方を事実で比べることが大切です。上場企業は株主への説明責任があるぶん、価格が厳しめに出ることもあります。
- 打診してほしくない先は外せる。逆に、打診してほしい先を加えることもできる
- 外す先を増やしすぎると、比べる相手が減る
- 上場か非上場かより、意向表明書の条件と相手の姿勢で比べる
候補のリストは、社長が1社ずつ確かめる
案件化が終わると、アドバイザーが取引先やネットワークをもとに、提案する候補先のリストをつくります。社長はそのリストを見て、1社ずつ打診してよいかを決めます。これを「ネームクリア」と呼びます。
| 社長ができること | 中身 |
|---|---|
| 打診しない先を決める | 中身近すぎて情報が漏れると困る先などは、外しておけばそこには情報が届かない |
| 打診してほしい先を加える | 中身リストにない会社でも、社長が打診してほしい先があれば加えられる |
| 進み具合を確かめる | 中身月に1回ほど、どこに提案し、どこが見送ったのか、その理由も含めて聞く |
過去には、取引があって親密だからここに持っていってほしい、と頼まれて打診したこともあります。結果的にそこでは決まりませんでしたが、そういうことも当然できます。
アドバイザーは少し嫌がるかもしれませんが、提案の進み具合は売り手の社長がしっかり確かめたほうがいい。任せきりにすると、提案されているのかいないのか分からなくなってしまいます。見送りになった理由を聞いていくと、相場の肌感覚もつかめてきます。
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▶ 13:47 から再生されます外す先を増やしすぎると、比べる相手が減る
情報を守ることと、たくさんの候補に当たることは、ある意味で綱引きです。外す先を増やしすぎると、手を挙げる買い手も減り、条件を比べられなくなります。
経験上は、できるだけたくさんの候補先に広げて提案したほうが、手を挙げる先が増えます。手を挙げる先が増えれば条件を比べられるし、良い条件で決まりやすくもなる。神経質になりすぎるのも考えものなので、このバランスをぜひ持っていただきたいと思います。
上場企業なら安心、とは限らない
候補に上場企業が入っていると、それだけで「ここがいい」と気持ちが傾く社長は少なくありません。周りにも説明しやすく、社長のメンツも保たれる気がするからです。
上場企業は株主への説明責任が強いので、オーナー系の非上場企業と比べて、価格が厳しめに出てくることもよくあります。上場企業だから株価が高くつかない、というわけではありませんが、イメージで一方的に気持ちを高めるのではなく、条件はあくまで事実で確かめてほしいと思います。
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▶ 3:53 から再生されます意向表明書で、条件が大きく開くこともある
トップ面談のあと、買収を考える買い手から、株価や引き継ぎの条件などを書いた「意向表明書」が出てきます。複数の買い手から出てくると、同じ会社に対しても条件が大きく違うことがあります。
買い手によっては、営業権をつけずに純資産だけで買えれば損はない、という水準をスタンダードにしている会社もあります。収益性や成長性が高い会社の場合、候補によって株価に2億円の差が開くこともよくあります。だからこそ、進め方とアドバイザー選びがとても大事なんです。
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▶ 8:17 から再生されます※個別のケースです。どの会社でも同じ結果になるわけではありません。
価格だけで決めなくてもいい
条件を比べると、価格は大きな要素です。ただ、少し安くても、会社がこの先伸びそうな相手、社員や取引先にとって良い相手、社長として信頼できる相手を選ぶ方もいます。
価格だけの方もいますし、会社の発展や社員のことを考えて選ぶ方もいます。何がいい、悪いではなく、社長の価値観ですね。究極の決断なので、人間の性格がすごく出ます。
Q候補先のリストには、何社くらい出てきますか?
A会社やアドバイザーによりますが、多いと50社ほど出てくることがあります。その中から、社長が打診してよい先を選びます。
Q同業のライバル会社に知られるのが心配です。
A打診しない先として外しておけば、そこに情報が持ち込まれることはありません。どこまで外すかは、アドバイザーと相談して決めましょう。
PROCESS
どの段階からでも、
進め方を一緒に確かめられます
これから相談先を決める段階でも、すでにアドバイザーと話が進んでいる段階でも構いません。会社の状況と目的に合う進め方とアドバイザーを、一緒に整理します。ご相談から選定までの費用はいただきません。
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