何歳くらいから、売却の準備を始めればいいですか?

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  • 公開日2026年10月14日
何歳くらいから、売却の準備を始めればいいですか?
短い答え野﨑が答えます

目安としては、遅くとも55歳ごろから準備を始めておくのがおすすめです。相手探しから成約までに早くて1年、長いと2〜3年。そのあと引き継ぎに1〜2年かかることが多く、着手から引退まで5年ほど見ておいたほうが安心だからです。会社の価値を高めてから売ることまで考えるなら、7〜10年あると選択肢が広がります。ただし「準備を始める」は「売ると決める」ことではありません。

  • 相手探しから成約まで、早くて1年、長いと2〜3年
  • 成約後の引き継ぎは1〜2年が多い
  • 会社の価値を高めるなら、7〜10年あると選べる道が増える
  • 準備は、売るかどうかを決める前から始められる

会社を売るには、着手から5年ほどかかることもある

「65歳くらいで引退したい」と考えていても、そのとき売り始めればすぐ終わる、というわけではありません。買い手を探して条件を詰め、契約を結んだあとも、仕事やお客様を新しい経営陣に引き継ぐ期間が必要です。

段階 かかる期間の目安
相談先を決めて、買い手を探し、成約するまで かかる期間の目安早くて1年。長いと2〜3年
成約後の引き継ぎ かかる期間の目安1〜2年が多い
合計 かかる期間の目安着手から5年ほど見ておくと安心
野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

引き継ぎがあるので、売っておしまい、ではないんです。1年、2年、長いと5年かかってしまうこともあります。ですから、たとえば65歳で引退したいのであれば、60歳ぐらいから着手したほうがいいのではないかと思います。

動画で見る会社を売るベストタイミングはいつなのか?【教えて野﨑さん】

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引き継ぎの期間は、事業の形や、売り手の社長がどれくらい残りたいかによっても変わります。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

株式譲渡が終わった日に「社長は今日から来ません」と張り紙をしたら、社員さんは驚きますよね。実はそういうケースも1件だけありましたが、ほとんどありません。一般的には1年、2年が多いです。社長自身が引き続き残ることを希望されるケースもあるので、M&Aは結構柔軟にデザインができるものだ、ということはお伝えしておきたいですね。

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「遅くとも55歳」と考える理由

早めの準備をおすすめするのは、急がせたいからではありません。追い込まれてから決めると、社長自身が納得して選ぶ余裕がなくなってしまうからです。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

65歳や60代後半になってから、銀行などに言われて、考える間もなく進めてしまう方もいます。75歳だったら、もうやらざるを得ないですよね。そうなると社長の気力も落ちていて、適切な意思決定ができないと思うんです。だからできたら、遅くとも55歳ぐらいからは準備しておいたほうがいいと思います。

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Q&A会社を売るには、相談から引き継ぎまでどれくらいかかりますか?

会社の価値を上げるなら、7〜10年あると選べる道が広がる

時間の余裕があれば、売る前に会社を整えることもできます。数字の見せ方を整える、売上や利益の柱を太くする、社長がいなくても回る体制をつくる。どれも、売る場合にも売らない場合にも意味のあることです。

野﨑繁裕
野﨑の視点M&Aスタジオ代表・中小企業診断士

売らないとしても、売れるような会社にしておくことは大事です。財務的なことも含めて、企業価値を上げるためにできることはいっぱいあると思うので、そこまで踏まえたら7年ぐらいあったほうがいいかもしれません。

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▶ 4:10 から再生されます
Q&A会社を高く売るために、売る前から何をしておけばいいですか?

準備を始めることは、売ると決めることではない

55歳で準備を始めても、60歳で「やはり自分で続ける」「子どもに継がせる」と決めることもできます。準備とは、いつでも選べる状態をつくっておくことです。

55歳ごろから、できる準備の例

  • 自分は何歳まで働きたいか引退したい時期と、そのあとの暮らしをざっくり書き出してみる
  • 会社の今の価値決算書をもとに、今売るならどれくらいかの目安を知っておく
  • 社長がいなくても回るか自分しか知らない取引や仕事を、少しずつ社員に渡していく
  • 相談できる相手売るか決める前から話せる相手を、一人見つけておく

業績が良い時期と、引退したい時期が重なるときが、納得のいく判断がしやすいタイミングです。その重なりをつくるためにも、少し早めに考え始めておくと安心です。

Q&A会社を売るベストなタイミングは、いつですか?

※2023年の動画での説明をもとにしています。期間は目安で、会社の規模や業種、進め方によって変わります。

GUIDE会社を売るか、売らないか|売り時の考え方と、決める前に整理しておきたいこと

FIRST STEP

売ると決めていなくても、
選択肢を一緒に並べられます

売る、継ぐ、今は売らずに会社を良くする。どれが合うかは、社長の人生の計画と会社の状態によって変わります。まだ何も決めていない段階でも構いません。初回のご相談は無償です。

野﨑繁裕

WRITER

野﨑 繁裕

株式会社M&Aスタジオ 代表取締役CEO/中小企業診断士

滋賀銀行に2003年入行。法人融資を経て2014年から本部でM&Aアドバイザリーに従事し、2015年からの日本M&Aセンターへの出向を含む8年間で49件のM&A成約に関与。2022年よりM&Aスタジオ代表。著書『M&Aはアドバイザー選びが9割!』。YouTube「M&A STUDIO」でM&Aの実情を発信中。代表メッセージを読む

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