何歳くらいから、売却の準備を始めればいいですか?
目安としては、遅くとも55歳ごろから準備を始めておくのがおすすめです。相手探しから成約までに早くて1年、長いと2〜3年。そのあと引き継ぎに1〜2年かかることが多く、着手から引退まで5年ほど見ておいたほうが安心だからです。会社の価値を高めてから売ることまで考えるなら、7〜10年あると選択肢が広がります。ただし「準備を始める」は「売ると決める」ことではありません。
- 相手探しから成約まで、早くて1年、長いと2〜3年
- 成約後の引き継ぎは1〜2年が多い
- 会社の価値を高めるなら、7〜10年あると選べる道が増える
- 準備は、売るかどうかを決める前から始められる
会社を売るには、着手から5年ほどかかることもある
「65歳くらいで引退したい」と考えていても、そのとき売り始めればすぐ終わる、というわけではありません。買い手を探して条件を詰め、契約を結んだあとも、仕事やお客様を新しい経営陣に引き継ぐ期間が必要です。
| 段階 | かかる期間の目安 |
|---|---|
| 相談先を決めて、買い手を探し、成約するまで | かかる期間の目安早くて1年。長いと2〜3年 |
| 成約後の引き継ぎ | かかる期間の目安1〜2年が多い |
| 合計 | かかる期間の目安着手から5年ほど見ておくと安心 |
引き継ぎがあるので、売っておしまい、ではないんです。1年、2年、長いと5年かかってしまうこともあります。ですから、たとえば65歳で引退したいのであれば、60歳ぐらいから着手したほうがいいのではないかと思います。
動画で見る会社を売るベストタイミングはいつなのか?【教えて野﨑さん】
▶ 2:04 から再生されます引き継ぎの期間は、事業の形や、売り手の社長がどれくらい残りたいかによっても変わります。
株式譲渡が終わった日に「社長は今日から来ません」と張り紙をしたら、社員さんは驚きますよね。実はそういうケースも1件だけありましたが、ほとんどありません。一般的には1年、2年が多いです。社長自身が引き続き残ることを希望されるケースもあるので、M&Aは結構柔軟にデザインができるものだ、ということはお伝えしておきたいですね。
動画で見る会社を売るベストタイミングはいつなのか?【教えて野﨑さん】
▶ 2:35 から再生されます「遅くとも55歳」と考える理由
早めの準備をおすすめするのは、急がせたいからではありません。追い込まれてから決めると、社長自身が納得して選ぶ余裕がなくなってしまうからです。
65歳や60代後半になってから、銀行などに言われて、考える間もなく進めてしまう方もいます。75歳だったら、もうやらざるを得ないですよね。そうなると社長の気力も落ちていて、適切な意思決定ができないと思うんです。だからできたら、遅くとも55歳ぐらいからは準備しておいたほうがいいと思います。
動画で見る会社を売るベストタイミングはいつなのか?【教えて野﨑さん】
▶ 3:38 から再生されます会社の価値を上げるなら、7〜10年あると選べる道が広がる
時間の余裕があれば、売る前に会社を整えることもできます。数字の見せ方を整える、売上や利益の柱を太くする、社長がいなくても回る体制をつくる。どれも、売る場合にも売らない場合にも意味のあることです。
売らないとしても、売れるような会社にしておくことは大事です。財務的なことも含めて、企業価値を上げるためにできることはいっぱいあると思うので、そこまで踏まえたら7年ぐらいあったほうがいいかもしれません。
動画で見る会社を売るベストタイミングはいつなのか?【教えて野﨑さん】
▶ 4:10 から再生されます準備を始めることは、売ると決めることではない
55歳で準備を始めても、60歳で「やはり自分で続ける」「子どもに継がせる」と決めることもできます。準備とは、いつでも選べる状態をつくっておくことです。
55歳ごろから、できる準備の例
- 自分は何歳まで働きたいか引退したい時期と、そのあとの暮らしをざっくり書き出してみる
- 会社の今の価値決算書をもとに、今売るならどれくらいかの目安を知っておく
- 社長がいなくても回るか自分しか知らない取引や仕事を、少しずつ社員に渡していく
- 相談できる相手売るか決める前から話せる相手を、一人見つけておく
業績が良い時期と、引退したい時期が重なるときが、納得のいく判断がしやすいタイミングです。その重なりをつくるためにも、少し早めに考え始めておくと安心です。
Q&A会社を売るベストなタイミングは、いつですか?※2023年の動画での説明をもとにしています。期間は目安で、会社の規模や業種、進め方によって変わります。
GUIDE会社を売るか、売らないか|売り時の考え方と、決める前に整理しておきたいことFIRST STEP
売ると決めていなくても、
選択肢を一緒に並べられます
売る、継ぐ、今は売らずに会社を良くする。どれが合うかは、社長の人生の計画と会社の状態によって変わります。まだ何も決めていない段階でも構いません。初回のご相談は無償です。
関連する記事
-
解説記事
税制が変わる前に、急いで売ったほうがいいですか?
2026.10.14
-
解説記事
業績が伸びている最中に売る社長は、なぜその判断をしたのですか?
2026.10.14
-
解説記事
M&Aを途中でやめたら、後悔することはありますか?
2026.10.14
-
解説記事
会社を売ると、経営から完全に離れることになりますか?一部だけ売る方法はありますか?
2026.10.13
-
解説記事
希望する株価と買い手の提示額に差があります。売るか待つか、どう判断すればいいですか?
2026.10.13
-
解説記事
売るかどうか迷っています。決める前に、まず何をすればいいですか?
2026.10.13
-
解説記事
会社を売るベストなタイミングは、いつですか?
2026.10.13
-
解説記事
会社を売ったときの税金は、どう計算しますか?株の取得費が分からない場合は?
2026.10.14
-
解説記事
売却代金を株式と役員退職金に分けると、手取りは変わりますか?
2026.10.14
-
解説記事
株式譲渡と事業譲渡は何が違いますか?手取りが多いのはどちらですか?
2026.10.14
-
解説記事
理想の買い手でないと嫌だと思ってしまいます。こだわりすぎでしょうか?
2026.10.14
-
解説記事
売却したあと、社長はどれくらい会社に残ればいいですか?
2026.10.14



